◎シンガポール船籍のコンテナ船が31日の現地時間午前6時30分ごろに救難信号を発生。「4隻の小型ボートに攻撃を受けている」と米軍に通報し、救援を要請した。
2022年3月29日/イエメン沖、紅海で行われた米海軍の演習(Mass Communication Specialist Seaman Christopher Stachyra/U.S. Navy/AP通信)

海軍が紅海上でイエメンのシーア派武装勢力フーシの小型ボート3隻を撃沈した。米中央軍が12月31日、明らかにした。

それによると、シンガポール船籍のコンテナ船が31日の現地時間午前6時30分ごろに救難信号を発生。「4隻の小型ボートに攻撃を受けている」と米軍に通報し、救援を要請した。

米中央軍は声明で、「イエメンのフーシ派支配地域から来た小型ボートはコンテナ船に向けて小火器を発射し、20メートル以内まで接近、船に乗り込もうとした」と明らかにした。

米当局によると、2隻の駆逐艦が現場にヘリ部隊を送り、小型ボート4隻に攻撃をやめるよう要請したという。

小型ボートは標的をコンテナ船からヘリに変更。小火器で攻撃を仕掛けてきた。

米中央軍は「海兵隊はこれに応戦し、4隻のうち3隻を撃沈。乗組員は死亡した」と述べている。4隻目は逃亡した。

フーシ派は31日、米海軍の攻撃で構成員10人が死亡したと発表。「米海軍による一方的な攻撃はこの海域に悪影響をもたらすだろう」と主張した。

またフーシ派は紅海での活動を継続すると言明した。「米国の犯罪の責任はこの海域を航行する全ての船舶が負うことになる...」

フーシ派はイスラエルの宿敵イランの軍事支援を受けており、パレスチナ・ガザ地区に対する攻撃がやむまでイスラエル船舶を攻撃し続けると宣言している。

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