ユダヤ人入植者が米国市民を殺害 ヨルダン川西岸地区
ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍の攻撃や取り締まり、ユダヤ人入植者による暴力などで多くのパレスチナ人が殺害されている。
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パレスチナ保健省は12日、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区でパレスチナ系米国人男性がユダヤ入植者に殺害されたと明らかにした。
それによると、事件はパレスチナ人居住区で11日夜に発生。20歳の米国市民が暴行を受け死亡、別の23歳男性が射殺されたという。
男性の家族(フロリダ州タンパ在住)は声明で、「医療チームは暴力の影響で3時間現場近くで待機を余儀なくされ、最終的に病院に搬送できたものの、間もなく死亡が確認されたと連絡を受けた」と明らかにした。
また家族は米国務省に調査を進めるよう要求した。
同省の報道官はこの事件を認識していると述べたが、遺族のプライバシーを尊重するため、コメントは控えるとした。
イスラエル政府はこの事件に関するコメントを出していない。
ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍の攻撃や取り締まり、ユダヤ人入植者による暴力などで多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でヨルダン川西岸、ガザ地区、シナイ半島、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。