トルコ検察、著名なジャーナリストに懲役5年求刑へ=報道
国営アナトリア通信によると、アルタイリ氏は公職者を侮辱・脅迫した罪や偽情報を拡散した罪などに問われている。
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トルコ検察が著名なジャーナリストであるアルタイリ(Fatih Altayli)氏に対し、エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を侮辱・脅迫した罪などで懲役5年を求刑する予定である。地元メディアが17日に報じた。
アルタイリ氏はYouTubeのチャンネル登録者数が150万人を超えるジャーナリストで、先月、SNSへの投稿で、国民の大多数がエルドアン政権に反対しているなどと発言したとして逮捕・起訴された。
国営アナトリア通信によると、アルタイリ氏は公職者を侮辱・脅迫した罪や偽情報を拡散した罪などに問われている。
アルタイリ氏は起訴内容を否認。自身の発言は文脈から切り離されて解釈されていると主張した。
アルタイリ氏は動画の中で、オスマン帝国の歴史を引用し、「トルコ人は権力を失いたくない統治者を殺したまたは溺死させた」と発言していた。
大統領府はこの発言を批判。アルタイリ氏が反体制派は煽っていると主張した。
検察はアルタイリ氏がエルドアン氏を脅迫したと主張。報道によると、懲役5年を求刑する予定だという。
最大都市イスタンブールでは3月にイマモール(Ekrem Imamoglu)市長が逮捕されて以来、エルドアン氏と与党・公正発展党(AKP)に抗議する小規模な抗議デモが続いている。
イマモール氏は3月23日からイスタンブール西部の刑務所に収監されている。
イスタンブール地裁は16日、イマモール氏に対し、公職者への侮辱と脅迫の罪で禁固1年8カ月の実刑判決を言い渡した。