◎アディヤマンでは地震被災者のために設置されたコンテナハウスが流され、少なくとも2人が死亡したと伝えられている。
2023年3月15日/トルコ、南部シャンルウルファ、被災者と陸軍の兵士(Hakan Akgun/DIA/AP通信)

トルコ政府は15日、先月の大地震で大きな被害を受けた南部地域で大雨による洪水が発生し、少なくとも14人が死亡、5人が行方不明になっていると発表した。

ソイル(Suleyman Soylu)内相によると、アディヤマンなどの南部県の一部で洪水が発生し、陸軍と救助隊が行方不明者の捜索を続けているという。

アディヤマンでは地震被災者のために設置されたコンテナハウスが流され、少なくとも2人が死亡したと伝えられている。

シャンルウルファでは浸水したアパートの地下でシリア人5人が死亡。地下道に閉じ込められたバンの中からは2人の遺体が見つかった。

地元メディアはシャンルウルファの冠水した通りや、増水した河川の様子を報じている。

シャンルウルファの避難所でテント生活を送っていた数人が再避難を余儀なくされた。

トルコ災害緊急事態対策庁(AFAD)は声明で、「2県にダイバーをそれぞれ10人以上を派遣し、河川などで行方不明者を探している」と述べた。

2月6日にトルコ南部とシリアの一部を襲ったM7.8の大地震では、これまでに5万5000人近くが死亡。トルコでは20万棟以上の建物が倒壊し、200万人以上が避難生活を余儀なくされている。

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