▽中銀は23年5月から24年3月の間に1週間物レポ金利を8.5%から50%に引き上げた。
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トルコ中央銀行は22日、年末のインフレ見通しを24%に据え置いた。
カラハン(Fatih Karahan)総裁はイスタンブールの記者会見で、「消費者物価指数(CPI)が上昇に転じた場合は引き締める用意がある」と語った。
またカラハン氏は「インフレ期待の深刻な悪化を防ぎ、その低下は今年の残りの期間も続くだろう」と述べた。
中銀は先月、政策金利を3.5%引き上げ、頑固なインフレ、イスタンブール市長の逮捕に伴う金融不安、トランプ関税の余波に直面する中、3ヶ月続いた利下げを停止。貸出金利を49%に設定した。
中銀は22日に公表した25年第1四半期(1~3月)レポートで年末のインフレ率予想を24%に据え置いた。また26年末のインフレ率予想も12%、27年末のインフレ率予想も8%に据え置いた。
中銀は年末のインフレ見通しを調整するのが一般的で、据え置きは昨年8月以来である。
中銀は23年5月から24年3月の間に1週間物レポ金利を8.5%から50%に引き上げた。
中銀は今年、金利を42.5%まで引き下げたが、その後、イスタンブール市長が逮捕され、通貨リラと株価が急落。中銀はこれを受け、金融引き締めを再開した。
4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比37.86%増。3月は38.1%、2月は39.05%であった。