◎ギリシャ北東部のトルコ国境に位置するエプロス川はギリシャに密入国する移民の主要ルートのひとつである。
ギリシャ国境近くの道路、亡命希望者たち(Getty Images)

ギリシャの警察当局は8日、トルコからギリシャに渡ろうとしたモロッコ人移民が銃撃を受け、市内の病院に搬送されたと明らかにした。

それによると、この移民は30歳の男性で、他の男性2人と共に小舟でエプロス川(トルコ名:メリチ川)を渡ろうとした際、背中に銃撃を受けたという。

小舟は何とかギリシャ側に到着し、男性は病院に搬送された。他の2人にケガはなかった。

ギリシャ警察によると、男性の命に別条はなく、トルコ軍の兵士に撃たれたと証言しているという。

同警察は声明で、「トルコ側から銃撃されたかどうかは現時点では分からず、あらゆる可能性を視野に入れ捜査する」と述べている。

ギリシャ北東部のトルコ国境に位置するエプロス川はギリシャに密入国する移民の主要ルートのひとつである。

ギリシャ政府は今週初め、移民の密入国に対応すべく、新たに選出されたエルドアン政権とハイレベル協議を行った。

ギリシャ沿岸警備隊による川沿いのパトロールは最近水位が下がって移民の横断が容易になったことを受け、強化されている。

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