◎エルドアン大統領はLGBTQ+を「変質者」と呼んでいる。
トルコ警察は5日、首都アンカラでLGBTQ+(性的少数者)のイベントに参加した市民数十人を殴り、拘束した。
トルコ政府はプライド・パレードを含むLGBTQ+のイベントを全面的に禁じている。
アンカラの通りに集まった約50人はプライド月間の終わりを記念するためにレインボーフラッグを掲げて行進した。
AP通信によると、グループは市内の公園を目指して更新したが、私服警察官に入園を阻止され、もみ合いに発展したという。
私服警察官は参加者をはねのけ、レインボーフラッグをむしり取った。ロイター通信は複数人が警察官に殴られたと報じている。
SNSで共有された動画には警察官に暴力をやめるよう訴える参加者の姿が映っていた。
主催者によると、警察は少なくとも30人を拘束、連行したという。
一方、LGBTQコミュニティを脅威と見なす保守的なイスラム教徒の小集団は、公園近くで「ゲイ反対集会」を開催した。
トルコはイスラム教徒が大多数を占める国の中でプライド・パレードを許可する数少ない国のひとつであった。
最初のパレードはエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が権力を握った翌年(2003年)に開催された。
エルドアン氏は近年、イスラム教の教えに反するグループの集会やイベントを厳しく取り締まっている。
イスタンブールで先月末に行われたプライド・パレードでは市民300人以上が一時的に拘束された。
エルドアン氏はLGBTQ+を「変質者」と呼んでいる。