◎イスラエルはアサド大統領の支配下に置かれる地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
2018年/シリア、首都ダマスカス、イスラエル軍のミサイル攻撃(Getty Images)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は25日、イスラエル軍が中部の町を空爆し、民間人2人が負傷したと報じた。

報道によると、シリア軍の防空システムは地中海上空から飛来したミサイルの一部を撃墜したという。死者の報告はない。

イスラエル政府はいつも通り、沈黙を守っている。

イギリスに本拠を置くNGO「シリア人権監視団」は声明で、「空爆はイランの支援を受ける民兵の拠点と倉庫を標的にした」と説明した。

イスラエルはアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれる地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。

しかし、イスラエル軍はアサド政権と密接に連携しているレバノンのイスラム過激派組織ヒズボラや、イランとつながりのある複数の民兵を攻撃していることはおおむね認めている。

イスラエルは先月、ダマスカス近郊を空爆したとされる。SANAはこの空爆でシリア兵7人が死亡、3人が負傷したと報告した。

6月には首都ダマスカスの空港滑走路が標的となり、一時使用不能となった。

シリア東部の要衝デリゾールではこの数日、米軍とイランの支援を受ける民兵の戦闘が報告されている。

米軍は25日、デリゾールのイラン系民兵組織を攻撃したと発表した。この地域にある米連合軍基地は24日に攻撃を受け、米兵3人が軽傷を負ったと報告されている。

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