◎ISISは2019年に壊滅し、最後の領土を失ったものの、まだ多くの戦闘員が国内に潜伏しており、アサド政権に対する攻撃はもちろん、イラクでもテロ攻撃を繰り返し、その思想は全世界に広がった。
シリア、イスラム国の基地(Getty-Images)

シリアで活動するイスラム国(ISIS)は12日、東部地域で米国の支援を受けるシリア兵6人を殺害したと発表した。

IS傘下のプロパガンダ機関アマク(Amaq)によると、この攻撃は数万人が身を寄せている難民キャンプ内で進行中の軍事作戦に対する報復だという。

アクマはクルド人で構成される部隊の兵士とみられる6人の遺体を公開している。

ISISは2019年に壊滅し、最後の領土を失ったものの、まだ多くの戦闘員が国内に潜伏しており、アサド政権に対する攻撃はもちろん、イラクでもテロ攻撃を繰り返し、その思想は全世界に広がった。

アクマによると、シリア兵6人はイラクと国境を接する東部地域で殺害されたとみられる。この近くには米軍が駐留するオマル油田がある。

米軍は先週、クルド人部隊がIS戦闘員数十人を逮捕し、ISの関係者を収容する難民キャンプ内に拘束されていた女性4人を救助したと発表した。

3週間ほど前に始まったこの作戦は、次世代のIS過激派の温床とみられている難民キャンプのISネットワークを取り締まる作戦のひとつである。

シリア北東部ハサケ県にある難民キャンプは以前から問題視されており、軍事作戦が何度も行われている。

このキャンプ内にはシリア人とイラク人約5万人が身を寄せている。そのうち2万人近くが子供で、残りのほとんどは女性、IS過激派の妻や未亡人たちである。

別館と呼ばれているキャンプ内の厳重に区画されたエリアには、57カ国から来た女性約2000人が収容されている。この女性たちは熱心なIS支持者とみられ、その子供は約8000人にのぼる。

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