◎イスラム国(ISIS)の戦闘員が西部ハマで砂漠トリュフを採っていた市民26人を殺害した。
2022年12月30日/シリア、東部デリゾール、ロケット攻撃を受けたバス(Getty Images)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は16日、イスラム国(ISIS)の戦闘員が西部ハマで砂漠トリュフを採っていた市民26人を殺害したと報じた。

トリュフは季節限定の珍味であり、高値で取引されるため、多くの市民が好んで採集する。

イギリスのNGO「シリア人権監視団」は同日、首都ダマスカスの北方約186kmに位置するハマ郊外で民間人やアサド政権の軍兵士が犠牲になったと報告した。

SANAはISISの戦闘員が犯行に及んだと伝えているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

ISISは2019年3月に占領地をすべて失ったものの、その残党は今もシリアとイラクに潜伏し、テロ攻撃を続けている。

トリュフハンターは人里離れた場所で行動するため、ISISに狙われやすい。ISISは人々を拉致し、身代金を要求することもある。

ISISは2月、中部の町でトリュフを採っていたグループとアサド軍の検問所を襲撃し、少なくとも53人を殺害。今月初めには南部デイル・エズゾル市でトリュフを採っていた市民が地雷に接触し、6人が死亡している。

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