◎北西部の反体制派が支配する地域には400万人以上が生活しており、その大半が避難民である。
トルコ・シリア地震の被災地(Getty Images)

シリアのアサド政権は12日、国連に対し、反体制派が支配する地域への援助物資搬入許可を半年間延長した。

シリア国連ミッションと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は声明で、「トルコ国境の検問所は北西部で困窮している人々のために運用すべきだ」と強調した。

それによると、この許可期間は7月13日まで。

北西部の反体制派が支配する地域には400万人以上が生活しており、その大半が避難民である。内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。

国連安全保障理事会は当初、シリアの反体制派が支配する地域に4つの検問所を通じて援助物資を届けることを許可した。

しかし、アサド政権を支援する常任理事国のロシアは中国の支援を受け、認可された検問所を1カ所に減らし、その許可期間も1年から半年更新とした。

昨年2月の大地震の後、アサド政権はトルコ国境の検問所の数を2カ所に増やした。この措置は昨年8月に終了している。

国連世界食糧計画(WFP)は先月初め、予算が不足しているとして、シリア全域を対象とする主要支援プログラムを1月で打ち切ると発表した。

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