◎空爆はクルド人が支配する地域で確認された。
2022年2月3日/シリア北西部イドリブ県の集落、イスラム国の指導者が潜伏していた民家(Ghaith Alsayed/AP通信)

シリア北部でドローンによる空爆があり、イスラム国(ISIS)とつながりのある戦闘員1人が死亡、通行人が負傷した。同国で活動する救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)」が7日に明らかにした。

それによると、ドローンはオートバイに乗っていたISIS戦闘員とされる男にミサイルを撃ち込んだという。

イギリスのNGO「シリア人権監視団」は7日、ドローン空爆の標的になった男はISISの戦闘員とみられると声明を出した。

同監視団によると、空爆はクルド人が支配する地域で確認されたという。

米軍の支援をクルド人主導の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」などは何年もの間、国際テロ組織アルカイダやISIS系組織と戦闘を繰り広げてきた。

米国は5月、シリア北西部でアルカイダの幹部とされる男を狙った空爆に民間人が巻き込まれたという報告を調査していると明らかにした。

シリアにはSDFやその関係組織を支援する米軍の大隊約900人が駐留している。

この部隊は2014年にイラクとシリアを席巻したISISの復活を阻止する任務を負っている。

ISISは2019年3月にシリアで敗北を喫したにもかかわらず、その残党は今もアサド政権、民兵、クルド人政府関係者への攻撃を繰り返している。

国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、同国の中心都市ホムスの郊外で自動車事故が発生し、子供や女性など少なくとも16人が死亡したという。

それ以上の詳細は明らかにされていないが、一部のメディアは道路上に設置された即席爆発装置(IED)が爆発し、ワゴン車が巻き込まれたと伝えている。

スポンサーリンク