◎事件は中部ホムス郊外の集落で18日遅くに発生。アサド政権とロシアが支援する民兵を乗せたバスが襲撃を受けた。
シリア南部、内戦で荒廃した住宅地(Getty Images)

シリア中部でイスラム国(ISIS)とみられる武装集団がアサド派の民兵を襲撃し、22人を殺害した。イギリスのNGO「シリア人権監視団」が19日、明らかにした。

それによると、事件は中部ホムス郊外の集落で18日遅くに発生。アサド政権とロシアが支援する民兵を乗せたバスが襲撃を受けたという。

正体不明の武装集団はバスに向けて銃を乱射したり、爆弾を投げつけたと伝えられているが、詳細は不明だ。

シリア人権監視団は声明で、「犯行声明を出した組織は確認されていないものの、目撃者の話しなどから、ISISが関与している可能性が高い」と指摘した。

国営シリア・アラブ通信(SANA)はアサド政権を支持する民兵少なくとも22人が死亡したと伝えている。国営ラジオは民兵とその関係者が死亡したと報じた。

ホムスにはかつて、ISISの拠点があった。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されているが、被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も全く立っていない。

国連によると、戦前の人口約2300万人の半分が国外に逃亡した。

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