◎この受刑者は先月、イスラエル南部ネゲブ砂漠にある刑務所内で死亡した。
パレスチナ、ガザ地区、イスラエルの空爆で崩壊した建物(AP通信/Khalil Hamra)

イスラエルの警察当局は21日、38歳のパレスチナ人受刑者が刑務官に暴行を受け死亡したという告発を受け、捜査を開始したと明らかにした。

ヨルダン川西岸地区の人権団体によると、この受刑者は先月、南部ネゲブ砂漠にある刑務所内で死亡したという。受刑者の身体には暴行を受けたと跡があったとされる。

同人権団体はイスラエル当局に捜査を要請。警察は当初、暴行に関与した看守を特定することは困難と述べていた。

警察は21日付けの声明で、「暴行に関与したと疑われる刑務官19人の捜査を開始した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

イスラエルの刑務所には約7800人のパレスチナ人が収容されている。

イスラエル軍とハマスの戦闘が勃発して以来、抗議デモなどに参加したパレスチナ人数百人が逮捕されている。

人権団体によると、逮捕されたパレスチナ人の多くが裁判を受けることなく刑務所に収監されている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者数は2万人を超えた。行方不明者は数千人にのぼり、実際の死者数はこれよりはるかに多いとみられる。

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