スポンサーリンク
▽オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。
クルド労働者党(PKK)の創設メンバーであるアブドラ・オカラン氏を支持する集会(Getty Images)

イラク北部に拠点を置く「クルド労働者党(PKK)」が12日、トルコ政府との新たな和平構想の一環として、解散および武装解除を宣言した。PKKに近いフィラト通信が報じた。

PKKは5月5日から7日までイラク北部の2カ所で党大会を開催。この大会で解散と武装解除が決まった。

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。

PKKの創設メンバーであるアブドラ・オカラン(Abdullah Ocalan)受刑者は2月末、武装解除と組織の解散を求める声明を出した。それから2日後、PKK指導部は一方的に停戦を宣言した。

PKKは停戦発表後、トルコ政府に対し、和平交渉のための法的枠組みを構築することなどを要請した。

トルコ、米国、EUなどがPKKをテロ組織に指定している。

フィラト通信によると、PKKは党大会の中で、組織を解散し、武装闘争を終結させることを決めたという。

党大会はPKKの闘争が「クルド人問題を民主政治による解決の地点に導き、その歴史的使命を完了した」と評価した。

トルコ議会の右派は昨年10月、PKKが公式に解散を宣言し、武器を置くのであれば、オカラン氏の仮釈放が認められる可能性があると示唆した。

トルコ政府とPKKの過去の和平努力は失敗に終わっている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク