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▽イスラエルの国連特使は声明で、「偏った国連人理事会に参加せず、米国と共に立つ」と主張した。
2025年2月5日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部に向かう人々(ロイター通信)

イスラエル政府が5日、国連人権理事会から離脱すると表明した。

トランプ(Donald Trump)米大統領は前日に同理事会から離脱する大統領令に署名した。

イスラエルの国連特使は声明で、「偏った国連人理事会に参加せず、米国と共に立つ」と主張した。

トランプ氏は4日、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相との共同会見でガザ地区を米国主導で「再開発」し、パレスチナ人を他の場所に移住させた後、ガザ地区を占領、所有する用意がある表明した。

多くのパレスチナ人がこれに反発。「絶対に離れない」と誓った。

トランプ氏はガザを「中東のリビエラ(イタリア北西部の地中海に面する海岸、世界的な観光・保養地)にする」と提案している。「素晴らしい計画だろう?」

ホワイトハウスのレビット(Karoline Leavitt)報道官は5日、トランプ再開発計画を一部撤回。「エジプトやヨルダンといった国々がパレスチナ難民を一時的に受け入れるという意味だった」と釈明した。

またレビット氏はトランプ氏がガザ地区に米軍を投入する可能性があると示唆したことについて、「約束はしていない」と強調。さらに、「トランプ大統領はガザ地区再建の費用を負担するつもりはないと言っている」と明らかにした。

一方、ヘグセス(Pete Hegseth)米国防長官は5日、ネタニヤフ氏との会談に先立ち、「米軍はガザにおいて、あらゆる選択肢を検討する用意がある」と語った。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は5日午後の時点で4万7552人、負傷者は11万1629人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万人と推定されている。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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