◎犯行声明は出ていない。
2020年6月8日/パキスタンとアフガニスタンの国境、パキスタン軍の兵士(Getty Images/AP通信)

パキスタン軍は12日、アフガニスタン国境に近い北ワジリスタン地区で武装勢力がパトロール部隊を銃撃し、兵士1人が死亡したと発表した。

軍は声明の中で、「治安部隊を現地に派遣し、銃撃戦に関与した武装勢力の捜索と掃討作戦を直ちに開始した」と述べている。

AP通信などによると、犯行声明は出ていないという。

パキスタンで最も著名なイスラム過激派組織である「パキスタンのタリバン運動(TTP)」は先週、パキスタン政府との停戦を「無期限延長」すると発表し、当局者と協議を続けている。

北ワジリスタンを含む国境付近の部族地区は地元や近隣諸国で活動するジハード組織の潜伏拠点のひとつだったが、国軍が2014年に実施した大規模な掃討作戦で主要拠点は壊滅したと伝えられている。

しかし、TTPを含む一部のジハード組織は今も国境付近で活動を続け、パトロール部隊を定期的に攻撃している。

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