▽警察は容疑者を現行犯逮捕、テロと断定した。当局が公開した映像には親パレスチナのスローガンを唱える容疑者の姿が映っていた。
-1.jpg)
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は22日、米ワシントンDCで在イスラエル大使館の職員2人が射殺されたテロ事件を非難し、世界で反ユダヤ主義が再燃しているという見方を示した。
この事件はDCのキャピタル・ユダヤ博物館のイベント会場近くで21日夕方に発生。結婚を間近に控えた職員2人が射殺された。
警察は容疑者を現行犯逮捕、テロと断定した。当局が公開した映像には親パレスチナのスローガンを唱える容疑者の姿が映っていた。
ネタニヤフ氏は声明で、「これは憎悪、反ユダヤ主義に基づく卑劣な犯罪である」と糾弾。「イスラエルに対する血の中傷は血の代償を伴う。徹底的に戦わなければならない」と述べ、ガザ地区での地上作戦を継続すると誓った。
またネタニヤフ氏は欧米諸国の反イスラエルデモや国際刑事裁判所(ICC)による逮捕状発行に言及。この事件はガザ紛争をめぐってイスラエルが直面する「敵対的な風潮」と関連していると主張した。
ICCは昨年11月、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑でネタニヤフ氏とガラント(Yoav Gallant)前国防相、ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部アルマスリ(Mohammed Diab Ibrahim al-Masri)氏の逮捕状を発行した。
主要野党を含むイスラエルの政治家たちはICCの逮捕状発行を非難し、イスラエル国家を委縮させようとする幅広い取り組みの一環だと主張している。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午後の時点で5万3655人、負傷者は12万1950人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。