◎ターバズ氏はイギリス、米国、イランの市民権を持ち、スパイ容疑で有罪判決を受け収監された。
2022年4月13日/イギリス、ロンドン、イランで収監されたターバズ氏の写真を持つ娘のロクサーヌ氏(Stefan Rousseau/PAメディア)

イギリス政府は27日、イランの刑務所に4年以上収監されていた環境保護活動家のターバズ(Morad Tahbaz)氏が一時的に釈放されたと発表した。

外務省によると、ターバズ氏は帰宅を許可され、首都テヘランの自宅に戻ったという。一時的に釈放した理由は明らかにされていない。

ターバズ氏は野生生物の保護活動家として知られ、絶滅危惧種の保護を目指すペルシャ野生動物遺産財団の理事を務めている。

同氏はイギリス、米国、イランの市民権を持ち、スパイ容疑で有罪判決を受け収監された。

西側諸国は、「イランは敵対する国家の市民をスパイとでっち上げ、制裁を解除するよう圧力をかけている」と非難している。

同じくスパイ容疑で収監されたイギリスの著名な活動家2人は今年3月に釈放され、帰国した。ターバズ氏も同じ時期に釈放されたが、その後刑務所に戻された。

イラン当局は2018年1月にターバズ氏を逮捕した。

裁判所はターバズ氏を「米国のスパイ」と呼び、イランの安全保障に悪影響を与えたという理由で禁固10年を宣告した。

英外務省は声明で、「政府は米国と協力して、イラン政府にターバズ氏を完全に釈放し、出国を許可するよう働きかけている」と述べた。

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