赤十字「イランから100万人のアフガン人が送還される可能性」
今年イランからアフガンに送還された人は120万人を超え、先月イランとイスラエルが衝突して以来、送還者の数が急増している。
.jpg)
国際赤十字社・赤新月社連盟は8日、イランからさらに100万人のアフガニスタン人が送還される可能性があると明らかにした。
国連の専門機関である国際移住機関(IOM)によると、今年イランからアフガンに送還された人は120万人を超え、先月イランとイスラエルが衝突して以来、送還者の数が急増しているという。
国際赤十字社・赤新月社連盟のアフタン代表はジュネーブの記者団に対し、「最近数日間、イラン東部の国境検問所に多くのアフガン人が集まっている」と語った。
また代表はバスで国境を越えるアフガン人の数が急増しており、その多くが帰国を望んでいないと強調した。
さらに「年末までに、さらに100万人、場合によってはそれ以上がイランからアフガンに帰国または送還される可能性があると予想している」と述べた。
国連によると、その多くが数年前に故郷を離れた人々で、現在ホームレス状態にあるため、人道状況がさらに悪化する可能性があるという。
タリバン暫定政権の統治下にあるアフガンは21年の政変以来、人道危機と戦っており、国連はパキスタンからの帰国を迫られた数十万人に加え、イランからの帰国者が急増することで、国がさらに不安定化する可能性があると懸念している。