レバノン大統領「イスラエルとの国交樹立ない」
イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。
とオルタガス米特使(AP通信).jpg)
レバノンのアウン(Joseph Aoun)大統領は11日、現時点でイスラエルと国交を樹立するつもりはないと強調した。
レバノン大統領府は声明で、「我々の現在の目標は国交正常化ではなく、イスラエルとの戦争状態を解消することだ」と述べた。
また大統領府は「将来的に武器を保有するのはレバノン国家のみであり、我が国が戦争に参戦するかどうかはレバノン政府の判断に委ねられる」と付け加えた。
アウン氏はイスラエルとの14か月に及ぶ戦争で大打撃を受け、主要な政治・軍事指導者が殺害された親イラン組織ヒズボラを名指ししなかった。
イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。
イスラエル軍は協定発効後も首都ベイルートや南部を定期的に空爆。そのほとんどがヒズボラの戦闘員やその関連施設に対するものである。
イスラエルとヒズボラは停戦発効から60日以内にレバノン南部から部隊を撤退させ、その後、レバノン正規軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が南部を管理することで合意していた。
しかし、イスラエルはレバノン側が合意を守っていないと主張。撤退を拒否している。
ヒズボラはイスラエル国境付近の武装を解除したと主張。イスラエルが5つの国境監視ポイントから撤退し、レバノンに対する空爆を終了するまで、レバノン国内での武装解除を拒否している。
米国のトム・バラック(Tom Barrack)駐トルコ大使は今週、ベイルートでヒズボラ指導者と会談。ヒズボラの武装解除提案に対するレバノン政府の対応に満足していると表明した。