◎クウェート議会は数年にわたる与野党の対立で完全に行き詰まっている。
2022年2月8日/クウェート、首都クウェート市の議会議事堂(Maya Alleruzzo/AFP通信)

クウェートは2日、来月4日に国民議会選を実施すると発表した。

国営メディアは官報に掲載された政令を引用している。

サバハ(Nawaf al-Ahmad al-Jaber Al-Sabah)首長は先月、ある議員が首長を侮辱したと報じられた後、議会を解散した。

クウェート議会は数年にわたる与野党の対立で完全に行き詰まっている。

与野党は福祉制度の見直しなどで対立。肥大化した公共部門の人件費削減等が争点となっている。

クウェートの人口は約420万人。国土面積は日本の四国より狭い1万7820平方キロメートルほどだが、石油埋蔵量は世界6位である。

しかし、石油が生み出す膨大な富の多くが公共部門に割り当てられており、財源の確保に苦労している。

国民は与野党の言い争いにウンザリしている。議会は多くの権限を与えられているが、最終決裁権を持っているのは首長である。

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