クルド労働者党(PKK)が武器引き渡し開始、7月10日から

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。
イラク北部に拠点を置くクルド労働者党(PKK)の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

イラク北部に拠点を置く「クルド労働者党(PKK)」がトルコとの和平プロセスの一環として、11日にイラク北部スレイマニヤで武器の引き渡しを開始する。トルコメディアが8日に報じた。

トルコ政府と40年に渡って対立してきたPKKは5月、新たな和平構想の一環として、解散および武装解除を宣言した。

PKKは5月5~7日までイラク北部の2カ所で党大会を開催。この大会で解散と武装解除が決まった。

国営アナトリア通信は情報筋の話しとして、PKKの創設メンバーであるアブドラ・オカラン(Abdullah Ocalan)受刑者が武装解除プロセスの仕組みを呼びかけるビデオメッセージを送ると報じた。

トルコの放送局NTVは引き渡しの期間について、2~5ヶ月かかる見込みと報じている。

武器を引き渡した戦闘員はイラクに残り、PKKとしての活動を停止するとしている。

トルコのクルド系野党、人民平等民主党(DEM)の代表団は7日、首都アンカラでエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会い、和平プロセスについて議論した。

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。

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