◎不正入札で有罪が確定すれば、禁固7年以下の実刑に処される可能性がある。
2022年12月14日/トルコ、イスタンブールのイマモール市長(ロイター通信)

トルコ・イスタンブールのイマモール(Ekrem Imamoglu)市長が15日、公共工事の入札を不正に操作・妨害したとされる事件で裁判にかけられた。

検察はイマモール氏が2015年に入札を不正操作したと告発。在宅起訴した。

イマモール氏を支持する野党議員らはこの裁判を「とんでもない茶番」「エルドアン政権による弾圧のひとつ」などと呼び、政敵を排除する陰謀と主張している。

イマモール氏は野党・共和人民党の指導者候補のひとりとされ、高い人気を誇る。2019年3月の市長選ではエルドアン(Recep Tayip Erdogan)大統領の与党・公正発展党(AKP)の候補を圧倒し、その後の再選挙でも与党候補に大差をつけた。

不正入札で有罪が確定すれば、禁固7年以下の実刑に処される可能性がある。

イマモール氏は昨年12月にも侮辱罪で禁固2年7カ月の有罪判決を受け、控訴している。

地検によると、イマモール氏は必要な条件を満たさない企業の入札を認め、自治体に損失を与えたという。被告側はこの告発を全面的に否定し、公共工事を管理・監督する機関が不正の疑いを晴らしたにもかかわらず、地検が起訴に踏み切ったと批判している。

イマモール氏は15日の審理に出席していない。

ある野党議員はSNSにこう投稿している。「エルドアンに逆らった政治家は汚名を着せられ、裁判所で辱められ、その様子は様々な媒体でライブ配信されるだろう...」

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