◎イスラエルはアサド大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
シリア、イスラエル軍の空爆(Getty Images/AFP通信)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は31日、イスラエル軍が首都ダマスカス近郊を2日連続で空爆したと報じた。

SANAによると、30日深夜にダマスカス上空で大きな爆発音が聞こえたという。イスラエル軍は30日早朝にも空爆を行ったとされるが、詳細は不明だ。

SANAはアサド政権関係者の話として、「国防軍が敵勢力の攻撃を迎え撃っている」と報じた。それによると、国防軍はイスラエルのミサイルの一部を撃墜したという。

イギリスのNGO「シリア人権監視団」は30日、イスラエル軍はダマスカスの南にあるアサド軍およびイランの支援を受けるグループの武器庫を狙ったと報告した。

SANAは負傷者が出たかどうかを明らかにしていない。

イスラエルはアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。

しかし、イスラエル軍はアサド政権とつながりのあるレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」や、イランとつながりのある複数の民兵を攻撃していることはおおむね認めている。

イスラエル軍は先週、北部アレッポ県の国際空港を空爆。空港は2日間使用不能となった。

報道によると、イスラエル軍はヒズボラやイランの武器輸送を阻止するために空港や港を空爆している。

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