◎今年西岸地区でイスラエルの治安当局に殺害されたパレスチナ人は90人を超えた。
ヨルダン川西岸地区、パレスチナ人とイスラエル軍の兵士(Getty Images)

イスラエルのガラント(Yoav Galant)国防相は11日、自国の兵士がヨルダン川西岸地区でパレスチナ人武装勢力の戦闘員2人を射殺したと発表した。

ガラント氏は自身のツイッターアカウントに声明を投稿。「勇敢な兵士がパレスチナのテロリスト2人を排除した」と称賛した。

ガラント氏は声明の中で、「この作戦により、イスラエル市民に対する攻撃は阻止された」と述べている。

AP通信はパレスチナ当局の話として、「イスラエル軍はナブルスの市民2人を射殺し、遺体を収容した」と報じた。

それによると、死亡した男性2人のうち1人はパレスチナ自治政府の治安部隊に所属。もう1人はイスラエルの刑務所に7年間収監され、最近出所したばかりだという。

西岸地区における今年の暴力事件数はここ数年で最悪となっている。イスラエル軍はほぼ毎日、武装勢力の拠点とされる地域を急襲し、多くの犠牲者を出してきた。

今年西岸地区でイスラエルの治安当局に殺害されたパレスチナ人は90人を超えた。東エルサレムと西岸地区で今年殺害されたイスラエル人は19人となっている。

東エルサレムの聖地アルアクサ・モスクではイスラム教の断食月「ラマダン」とユダヤ教の春の祭り「過越の祭り」が重なる影響で緊張が高まっている。

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