◎今年ヨルダン川西岸と東エルサレムで殺害されたパレスチナ人は140人を超えた。
ヨルダン川西岸地区、イスラエル軍の兵士(Getty Images)

イスラエル軍は7日、ヨルダン川西岸地区で武装したパレスチナ人を射殺したと発表した。

軍報道官によると、容疑者は男で、軍の駐屯地に車で接近し、発砲したという。

兵士は車を追いかけ、男が降車したところを狙い打った。軍報道官は男が所持していたとされるライフル銃の写真を公開している。

パレスチナ当局は難民キャンプで生活する32歳の男が死亡したと明らかにした。

自治政府によると、この男は前与党ファタハの武装部門である過激派「アルアクサ殉教者旅団」の構成員だという。

同団体によると、男はイスラエルの刑務所で刑期を全うし釈放されたものの、ここ数日逮捕を恐れ逃亡していたという。

ソーシャルメディアで共有された動画には、この男の母親とみられる女性が泣きながら「息子は刑務所に送られるより死を選んだ」と述べるところが映っている。

今年ヨルダン川西岸と東エルサレムで殺害されたパレスチナ人は140人を超えた。

イスラエル軍によると、死亡したパレスチナ人の大半は武装勢力だという。しかし、人権団体はイスラエル軍に抗議した市民、傍観者、現地で取材に当たっていたメディア関係者も殺害されたと非難している。

イスラエル政府は今春、市内でパレスチナ人によるテロ攻撃が相次いだことを受け、ヨルダン川西岸の取り締まりを強化した。

政府の統計によると、今年イスラエルとヨルダン川西岸で殺害されたイスラエル人は31人に達したという。

スポンサーリンク