◎イスラエル軍はガザ市で部隊を再編し、ハマスの拠点を捜索中。市民数千人が避難を余儀なくされた。
パレスチナ自治区、ガザ市、イスラエル軍の空爆で全壊した建物(Getty Images)

イスラエル軍がパレスチナ・ガザ市の奥深くに再侵攻し、イスラム組織ハマスの拠点を攻撃している。現地メディアが8日に報じた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍はガザ市で部隊を再編し、ハマスの拠点を捜索中。市民数千人が避難を余儀なくされたという。

ハマスの報道官は8日、ガザ市への攻撃を非難し、「緊張が高まれば、進行中の停戦・人質解放交渉が破綻しかねない」と警告した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万8000人を超え、今も増え続けている。負傷者は9万人近くに達した。

現地メディアによると、ガザ市を含む各地の避難所の衛生状況は極めて悪く、数十万人が蒸し暑いテントですし詰め状態になり、インフルエンザやコロナなどの感染症が蔓延しているという。

イスラエル軍は開戦から数週間後、ガザ北部の住民に避難を命じた。そこから退避した数十万人がガザ市や南部ラファなどで避難生活を余儀なくされている。

ガザ市中心部でイスラエル軍の空爆を目撃したという女性はAP通信の取材に対し、「暗闇の中、何も持たずに爆心地近くから離れた」と語った。

それによると、イスラエル軍はガザ市内の複数の建物を空爆・砲撃したという。死傷者が出たかどうかは不明である。

アルジャジーラはガザ当局者の話しとして、「数十人が空爆や建物の倒壊に巻き込まれたという情報がある」と報じた。

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