◎イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスによる戦闘が勃発して以来、レバノンを含む中東全体で緊張が高まっている。
レバノン、南部シドンのパレスチナ難民キャンプ(Mohammed Zaatari/AP通信)

イスラエル軍がレバノン南部シドン近郊をドローンで空爆し、少なくとも2人が死亡、2人が負傷した。地元当局が10日、明らかにした。

それによると、住宅地を走行していた車にミサイルが着弾したという。それ以上の詳細は明らかになっていない。

イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスによる戦闘が勃発して以来、レバノンを含む中東全体で緊張が高まっている。

レバノン国営通信は政府関係者の話しとして、「イスラエル軍のドローンは国境から60キロほどの地点にミサイルを撃ち込んだ」と伝えている。

それによると、今回の空爆は昨年10月8日にイスラエル・レバノン国境で戦闘が始まって以来、国境から最も遠い場所への攻撃になったという。

一方、AP通信はイスラエル政府当局者の話しを引用し、「シドンの空爆はハマス幹部を狙ったものである」と報じた。

それによると、この幹部はガザ地区とヨルダン川西岸地区で新兵のリクルートを担当していたという。

首都ベイルートでは10日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの代表団がイランのアブドラヒアン(Hossein Amirabdollahian)外相と会談。ガザ紛争への対応などについて協議したとみられる。

アブドラヒアン氏は声明で、「米国はこの地域に再び安定をもたらしたいのであれば、イスラエルにガザ地区での軍事行動をやめさせるよう働きかけるべきだ」と述べた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは9日、ハマスの交渉担当がエジプトの首都カイロを離れ、イスラエルとハマスの協議は現在、保留されていると報じた。

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