◎トルカレムのパレスチナ人居住区でイスラエル軍とパレスチナ武装勢力による銃撃戦が発生した。
2022年7月26日/ヨルダン川西岸郊外の住宅地(Nasser Nasser/AP通信)

イスラエル軍がヨルダン川西岸地区の難民キャンプを急襲し、パレスチナ武装勢力の戦闘員とされる男を射殺した。地元当局が11日、明らかにした。

それによると、トルカレムのパレスチナ人居住区でイスラエル軍とパレスチナ武装勢力による銃撃戦が発生したという。

イスラエル軍は声明で、「トルカレムのテロリストは治安部隊を銃撃し、爆発物や石を投げつけてきたため応戦した」と述べている。

パレスチナ赤新月社はこの銃撃戦でパレスチナ人男性1人が死亡、3人が負傷したと報告している。

報道によると、死亡した男性はナブルスで昨年発足した過激派グループの戦闘員とみられる。

ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスとイスラム聖戦はこの取り締まりに関する声明を出していない。

ヨルダン川西岸と東エルサレムで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は170人近くに達した。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は28人となっている。

イスラエル軍は殺害した者の大半は武装勢力の構成員と主張。人権団体は取り締まりに抗議する非武装の若者や、対立に関与していない一般市民も殺害されていると非難している。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。

パレスチナの市民は過激派がイスラエル軍を攻撃することについて、「56年間にわたる占領・入植が引き起こしたもの」「奪われた領土を取り戻す自然な反応」とみている。

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