◎イスラエルとパレスチナの関係はこの1年で急速に悪化。ヨルダン川西岸地区では暴力事件が急増し、100人近くのパレスチナ人が死亡している。
2023年5月3日/パレスチナ、ガザ地区、イスラエル軍の空爆を受けた民家(Majdi Mohammed/AP通信)

パレスチナ自治政府は3日、イスラエル軍がガザ地区を空爆し、58歳の男性が死亡、5人が負傷したと発表した。

保健省によると、イスラエル軍は2日遅くにガザ地区の複数地点にミサイルを撃ち込んだという。この数時間前、ガザ地区からイスラエル南部に向けたロケット弾が発射されていた。

ガザ地区のパレスチナ人武装勢力は2日午後、イスラエル南部に向けてロケット弾約100発を発射し、外国人労働者1人に重傷を負わせた。

イスラエル軍はハマスが攻撃に関与したと非難し、そのトンネル、武器生産拠点、軍事施設を空爆したと報告した。

パレスチナ保健省によると、ミサイルが民家に直撃。室内にいた58歳の男性が巻き込まれ、死亡したという。

ガザ地区ではイスラエル軍に抗議する集会が開かれ、数百人が男性の死を悼み、イスラエルに復讐すると誓った。

AP通信の取材に応じた男性は「イスラエルを倒さない限り、平和は訪れない」と語った。「シオニスト共に死を!」

空爆から数時間後、イスラエル軍の報道官はSNSに声明を投稿。「イスラエル南部の安全を確立した」と書き込んだ。

ハマスの報道官は声明で、「侵略者に対するパレスチナ人の勇敢な行動に感謝する」と述べた。

国連は暴力の応酬が止まったことを歓迎し、当事者にエスカレーションを避けるよう呼びかけた。

イスラエルとパレスチナの関係はこの1年で急速に悪化。ヨルダン川西岸地区では暴力事件が急増し、100人近くのパレスチナ人が死亡している。

イスラエル軍の攻撃(取り締まり含む)で死亡したパレスチナ人はこの1年でおよそ250人。パレスチナ人の攻撃で死亡したイスラエル人は50人近くにのぼっている。

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