◎イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸、ゴラン高原、アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。
パレスチナ、ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地(Getty Images)

パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区におけるユダヤ人入植者の数が2023年に3%近く増加した。イスラエルの入植者を支持する団体「WestBankJewishPopulationStats.com」が11日、明らかにした。

同団体が政府の人口統計に基づいて算出したユダヤ人入植者の数は昨年末時点で、22年の50万2991人から51万7407人に急増した。

それによると、入植者人口は過去5年間で15%以上増加し、一昨年に50万人の大台を超えたという。

パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルによる戦闘が勃発して以来、ヨルダン川西岸でも暴力事件が急増。この4カ月でパレスチナ人数百人が殺害された。

最新の世論調査によると、今回の紛争により、以前はヨルダン川西岸への入植に反対していたイスラエル人の多くが立場を変えたという。

入植者たちはテントやレンガ造りの家で生活するパレスチナ人に銃を向け、反抗的な者は殴ったり蹴っ飛ばしたりして弾圧。中心部の難民キャンプに移動するよう促してきた。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸、ゴラン高原、アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。

パレスチナはエルサレムを中心とする独立国家の建設を目指している。

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