◎パレスチナの過激派はこの空爆の数時間前にイスラエル南部に向けてロケット弾を発射した。
2022年7月16日/パレスチナのガザ地区、イスラエル軍の空爆(Mohammed Ali/AP通信)

イスラエル軍は16日、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム過激派組織ハマスの軍事施設を空爆したと発表した。

現地メディアによると、イスラエル軍は16日未明に少なくとも2回ガザ地区を空爆したという。軍報道官は声援で、「ハマスの地下軍事施設を空爆した」と述べている。負傷者の有無は明らかにされていない。

パレスチナの過激派はこの空爆の数時間前にイスラエル南部に向けてロケット弾を発射した。イスラエル軍によると、ロケット弾2発のうち1発は撃墜し、もう1発は南部の開けたエリアに着弾したという。負傷者は報告されていない。

犯行声明は出ていないとみられるが、イスラエル政府はパレスチナ側から発射されるロケット弾や爆弾気球はハマス、もしくはハマス関連組織の犯行と決めつけている。

AP通信は目撃者の話を引用し「空爆地点近くのガソリンスタンドや住宅の窓ガラスは粉々に砕け散った」と報じている。

ハマスの報道官は16日の声明で、「占領者との戦いを続ける」とした。

バイデン(Joe Biden)米大統領はイスラエルとパレスチナの両首脳と会談し、アッバス議長との会談ではパレスチナの独立を支持すると述べる一方、和平交渉の準備が整っていないと指摘した。

ハマスはパレスチナに対するバイデン氏の同情的な発言を却下し、米国を「占領者のパートナー」と呼んだ。またバイデン氏と会談したアッバス議長を「裏切り者」と一蹴している。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。

ガザ地区とヨルダン川西岸地区に追いやられた数百万人のパレスチナ人は今もみじめな生活を送っている。

一方、バイデン氏はイスラエルからサウジアラビアに飛び、対イラン地域同盟を強化しようとしている。イランはハマス、イエメンのシーア派原理主義組織フーシ、レバノンのイスラム過激派組織ヒズボラ、シリアのアサド政権などに支援を提供している。

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