◎F35は世界で最も先進的な戦闘機であり、イスラエルは中東で唯一これを保有している。
2021年10月24日/イスラエル南部の空軍基地、F35戦闘機(Tsafrir Abayov/AP通信)

イスラエル国防省は2日、米航空宇宙大手ロッキード・マーチンのF35戦闘機を25機購入すると発表した。

F35は世界で最も先進的な戦闘機であり、イスラエルは中東で唯一これを保有している。

契約が締結されれば、イスラエルのF35保有数は50機から75機となる。同省は声明で「契約額は30億ドル規模になる予定であり、今後数カ月以内に最終決定する」と述べている。

それによると、この契約は米政府によるイスラエル向けの軍事支援で賄われ、ロッキード・マーチン社はその生産プロセスにイスラエルの企業を参加させることで合意したという。

同省は「新しい合意は航空機部品の生産における米企業とイスラエル防衛産業との協力関係の継続・深化を保証するものである」としている。

イスラエルの戦力強化はイランとの緊張が高まっていることを意味する。

イランを最大の敵と見なすイスラエルは以前にもF35を使ってイランの無人機を撃墜し、さらにそれを使ってイランの核兵器製造拠点にミサイルを撃ち込むと脅している。

イスラエルはイランが核兵器を開発しようとしていると非難しているが、イランはこれを否定している。

イランの核専門家やイラン国内の核施設に対する過去の攻撃にはイスラエルが関与しているとみられる。

イスラエル軍は2日、隣国シリアに部隊を展開しようとするイランの動きを阻止するため、シリア中部ホムスを空爆した。

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