◎この学校が空爆を受けたのは昨年10月に紛争が始まって以来5回目。
パレスチナ・ガザ地区中部ヌセイラトにあるアルジャウニ学校が11日夜、イスラエル軍の空爆を受け、国連職員を含む少なくとも17人が死亡した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、この学校が空爆を受けたのは昨年10月に紛争が始まって以来5回目。UNRWAの職員6人を含む少なくとも17人が死亡、多数の負傷者が出ている。
国連のグテレス(António Guterres)事務総長はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ガザで昨夜起きたことは全く容認できない」と書き込み、イスラエルを強く非難した。
それによると、この学校は避難所兼シェルターとして利用され、約1万2000人を収容していたという。イスラエル軍は7月6日に同校を空爆した。
グテレス氏は学校や避難所が標的になっていることについて、「国際人道法に違反する行為であり、今すぐやめるべき」と強調した。
UNRWAのラザリーニ(Philippe Lazzarini)事務局長も怒りを表明。「連日、果てしなく無意味な殺戮が続いている」と嘆いた。「戦争が始まって以来、人道スタッフ、施設、国連の活動はあからさまに、そして容赦なく妨害され、少な妨害も220人のUNRWAスタッフが殺害されました...」
それによると、6人もの国連職員が1回の空爆で亡くなったのは昨年10月以来初めてだという。UNRWAは避難所の維持・運営に携わっていた職員も死亡したと報告している。
停戦交渉を仲介するヨルダン外務省も今回の学校空爆を強く非難した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者数は約4万1000人。負傷者は10万人に達する勢いである。