◎トリュフは季節限定の珍味で、高値で取引される。トリュフハンターは人里離れた場所で大人数で作業するため、イスラム国(ISIS)に狙われやすい。
イスラム国の戦闘員(Getty Images)

シリアのイスラム国(ISIS)が東部の集落でトリュフを収穫していた人々を襲撃し、少なくとも18人が死亡、数十人が負傷または行方不明になった。イギリスのNGOシリア人権監視団が6日、明らかにした。

それによると、事件は東部デリゾール郊外の集落で発生。少なくとも18人が死亡、16人が負傷、約50人が行方不明になったとされる。

死者の中にはトリュフ農家を支援するアサド派の民兵4人が含まれている。

国営シリア・アラブ通信(SANA)は44人が処刑され、トリュフ農家の車少なくとも13台が破壊されたと報じている。

アサド政権はこの事件に関するコメントを出していない。ISISは犯行声明を出しておらず、行方不明者の安否も不明である。

トリュフは季節限定の珍味で、高値で取引される。トリュフハンターは人里離れた場所で大人数で作業するため、ISISに狙われやすい。

シリアの人口約2000万人の90~95%が貧困ライン以下の生活を余儀なくされ、その多くがトリュフを取りに出かける。

昨年2月には中部の町でトリュフを収穫していたグループとアサド軍の部隊がISISの攻撃を受け、少なくとも53人が死亡した。

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