◎駆逐艦デイラマン(Deilaman)は船舶、ドローン、ヘリコプター、潜水艦、航空機など100以上のターゲットを同時に探知できる。
2022年12月30日/イラン陸軍が公開した写真、ホルムズ海峡近くで行われた軍事演習(Iranian Army)

イラン海軍がカスピ海に展開する艦隊に巡航ミサイルを発射できる駆逐艦が加わった。国営イラン通信(IRNA)が27日に報じた。

それによると、駆逐艦の全長は95メートル、幅11メートル、時速30ノットで航行しながら魚雷を発射できる。

IRNAは海軍関係者の話しとして、「駆逐艦デイラマン(Deilaman)は船舶、ドローン、ヘリコプター、潜水艦、航空機など100以上のターゲットを同時に探知できる」と伝えている。

国防省の報道官はこの駆逐艦を「カスピ海の平和と友好を守る守護者」と呼び、「イランの海軍力はこの海域の平和、民間船舶の安全、テロ防止、将来起こりうる戦争の防止に役立つ」と主張した。

ロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンの軍艦がカスピ海で警戒任務に当たっている。

イランの軍艦は近年、同海域にあるロシアとアゼルの海軍基地を時折訪問する一方、宿敵イスラエルとアゼルが軍事的に緊密な関係にあることを批判している。

カスピ海最大の海軍大国はロシアだ。イランは1960年代後半から同海域に軍艦を派遣。1990年代から戦力増強に力を入れている。

イランはカスピ海沿岸に3つの海軍基地を保有している。

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