◎290の議席を争う今回の選挙にはハメネイ師に忠誠を誓う約1万5000人が立候補。そのうち改革派と見なされる候補はわずか116人であった。
イランで1日に行われた議会選の開票作業が進み、最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師に忠誠を誓う強硬派がリードしているようだ。国営イラン通信(IRNA)が2日に報じた。
それによると、首都テヘランの開票は予定通り進んでいるという。
投票率はまだ発表されていない。しかし、IRNAは国営の選挙監視機関ISPAの話しとして、速報値で41%と報じている。
これは前回2019年の議会選で記録した42%を下回るものであり、過去最低を更新する可能性がある。
290の議席を争う今回の選挙にはハメネイ師に忠誠を誓う約1万5000人が立候補。そのうち改革派と見なされる候補はわずか116人であった。
著名な人権活動家や反体制派はこの選挙を「茶番劇」「チームハメネイのお笑いコンテスト」などと呼び、ボイコットを呼びかけていた。
イランの最高意思決定機関は国会ではなくハメネイ師であり、多くの有権者が変化を望めない選挙にウンザリしている。
イランの経済は米国主導の厳しい経済制裁で低迷。人口の大多数を占める低中所得者層はこの数年、厳しい生活を余儀なくされている。