◎犯行声明を出した組織は確認されていない。
2024年1月3日/イラン、南東部ケルマン、ソレイマニ司令官の追悼式典会場近く、爆発に巻き込まれた市民と救助隊(Mahdi Karbakhsh Ravari/AP通信)

2020年1月の米軍によるドローン空爆で死亡したイラン革命防衛隊(IRGC)のソレイマニ(Qassim Soleimani)司令官の追悼式典で爆弾テロがあり、少なくとも103人が死亡、200人以上が負傷した。地元当局が3日、明らかにした。

国営イラン通信(IRNA)によると、テロは南東部ケルマンの追悼式典会場で発生。爆発は2度確認されたようだ。

犯行声明を出した組織は確認されていない。IRNAによると、1979年のイスラム革命以来、指導部および民間人を標的にしたテロとしては、過去最悪の被害を出したという。

ケルマンは首都テヘランの南東約820キロに位置する。2回目の爆発は1回目から20分後に発生した。

この集会はソレイマニ氏の4回忌を記念するものであり、政府高官も参加していた。

爆発はソレイマニ氏の墓の近くで起きたとされるが、詳細は明らかになっていない。

IRNAは政府関係者の話しを引用し、爆発を「テロ」と非難した。

内務省の報道官はIRNAに対し、「最初の爆弾は午後3時ごろに爆発し、もう1つはその約20分後に爆発した」と語った。

また報道官は「1回目より2回目の爆発の方が多くの死傷者を出した」と述べた。

ソーシャルメディアで共有された動画には会場から運び出される遺体や負傷者の姿が映っていた。

最初の爆発はソレイマニ氏の墓から約700メートルの地点で起きたとされる。2回目は墓から約1キロの地点で発生し、逃げ惑う市民が巻き込まれた。

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