イスラエル財務相、ネタニヤフ首相のガザ政策を非難
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午前の時点で5万7418人、負傷者は13万6261人となっている。
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イスラエルの極右であるスモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相は6日、パレスチナ・ガザ地区の一部地域への援助を認めるという内閣の決定を「重大な誤り」と激しく非難し、イスラム組織ハマスに利益をもたらすと主張した。
またスモトリッチ氏はネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がガザ紛争において、イスラエル軍が政府の指示に従っていることを確認できなかったと非難した。
さらに「次のステップを検討している」と述べ、連立政権からの離脱を示唆した。
ネタニヤフは7日に米ワシントンDCを訪問し、トランプ(Donald Trump)大統領と会談。ガザ停戦などについて協議する予定だ。
スモトリッチ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「内閣と首相は昨日、ハマスに利益をもたらすルートによる援助を承認するという重大な過ちを犯した」と述べ、この物資が最終的にハマスに届き、敵への兵站支援になるだろうと主張した。
イスラエル政府はガザの支援政策については何も発表していない。
イスラエルメディアは内閣がガザ北部への追加援助を閣議決定したと報じた。
飢餓のリスクが劇的に高まる中、米国とイスラエルが主導するガザ人道財団(GHF)は5月27日に南部の複数のエリアで配給所の運営を開始。それ以来、この配給所付近で600人以上のパレスチナ人が殺害され、5000人近くが負傷している。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午前の時点で5万7418人、負傷者は13万6261人となっている。
反イスラムを推進する極右のスモトリッチ氏はガザ地区とヨルダン川西岸地区からパレスチナ人を追い出し、ユダヤ人の「楽園」にすると主張している。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でヨルダン川西岸、ガザ地区、シナイ半島、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。
ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍とユダヤ人入植者による暴力事件が数千件報告されている。