トルコホテル火災の公判開始、被告32人出廷、78人死亡
この火災はボル県のスキーリゾートにあるホテル「グランド・カルタル」で1月21日に発生。78人が死亡し、133人が負傷した。
-scaled.jpg)
トルコ北西部ボル県で7日、今年1月に発生したホテル火災の裁判が始まり、32人の被告が出廷した。
この火災はボル県のスキーリゾートにあるホテル「グランド・カルタル」で1月21日に発生。78人が死亡し、133人が負傷した。
犠牲者の中には家族旅行中の子供たちも含まれていた。
この火災はトルコ全土に衝撃を与え、過失や規則違反に対する責任追及の声が高まった。
国営アナトリア通信によると、所有者や支配人を含む13人の被告は重過失致死傷罪など、数十件の容疑で起訴され、有罪が確定すればそれぞれ最大1998年の懲役刑に処される可能性があるという。
残る19人は業務上過失致死場などの容疑で最大22年の懲役刑に直面している。
この裁判には210人の原告が関与しており、アナトリア通信によると、裁判はボルのスポーツセンター(法廷に改装)で行われることになるという。
検察は階段やエレベーターの安全対策が不十分で、煙が上層階に一気に広がり、廊下が煙で満たされたと指摘している。
また検察は警報器の欠如、火災検知システムの欠陥、スタッフの火災訓練の不十分さにより、78人が死亡する事態になったと主張している。
当局によると、このホテルには非常灯、非常用避難標識、避難用出口、スプリンクラーもなかったという。
このホテルは1999年にオープン。ボル県の幹部や消防署の副署長なども起訴されている。