ガザ停戦交渉、イスラエルとハマスが協議も結論出ず=報道
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午後の時点で5万7418人、負傷者は13万6261人となっている。
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カタールで開催されたイスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦協議について、現地メディアは7日早朝、最初の間接協議で結論は出なかったと報じた。
両陣営はカタールに代表団を派遣している。
ガザ地区で飢餓のリスクが劇的に高まる中、イスラエルとハマスの停戦協議は6日に再開された。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は7日に米ワシントンDCを訪問し、トランプ(Donald Trump)大統領と会談する予定だ。
ロイター通信は情報筋の話しとして、「双方はドーハで仲介者を通じて協議したが、結論には至らなかった」と伝えている。
AP通信はイスラエルの代表団について、「十分な権限を与えられておらず、停戦が実現するかどうかはネタニヤフ首相次第である」と報じた。
ロイターも情報筋の話しを引用し、「ドーハでの最初の間接協議は不調に終わり、イスラエルの代表団がハマスと合意に達する十分な権限を有していないことが明らかになった」と指摘した。
ネタニヤフ氏は6日、ワシントンへ出発する前、記者団に対し、「停戦協議に参加する交渉担当者はイスラエルが受け入れた条件の下で停戦合意を達成するよう明確な指示を受けている」と強調した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は今週初めにイスラエルが「60日間の停戦」に向けた条件に同意したと明らかにした。
イスラエル側は5月末にトランプ政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使が提示した停戦案を支持。ハマスは一部変更を求めていた。
ウィトコフ氏は▽60日間の停戦▽ハマスの人質56人(遺体含む)のうち28人の解放▽1200人以上のパレスチナ人受刑者の解放▽ガザ地区への人道支援物資の搬入などを提案していた。
トランプ氏はイスラエルが同意したとされる停戦の条件を明らかにしておらず、ウィトコフ氏が示した案と同じかは不明である。
ハマスは過去の協議で「恒久的な停戦」を求めてきた。
一方、ハマス壊滅を目指すイスラエルは「期間を定めた停戦」には応じる姿勢を示している。
意見の隔たりは大きく、協議が前進するかは不透明な情勢だ。
イスラエル・テルアビブでは6日夕方、国防省本部近くの広場に停戦と人質の解放を求めるデモ参加者が集まった。
デモ隊は国旗を掲げ、即時の停戦と人質の解放を呼びかけた。
米国とイスラエルが主導するガザ人道財団(GHF)は5月27日に南部の複数のエリアで配給所の運営を開始。それ以来、この配給所付近で600人以上のパレスチナ人が殺害され、5000人近くが負傷している。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午後の時点で5万7418人、負傷者は13万6261人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。