◎エジプト政府高官によると、最新の交渉は5日に終了したという。
イスラム教の断食月ラマダンの開始まで1週間を切った5日、ガザ停戦とイスラエル人質解放をめぐる3日間の交渉が明確な突破口を見出せぬまま終了した。現地メディアが報じた。
AP通信はエジプト政府高官の話しとして、「3月10日までに停戦を実現できると信じており、双方と今後の交渉について協議を続けている」と報じた。
5カ月に及ぶ戦闘でガザの大部分は廃墟と化し、数十万人が飢餓に直面。パレスチナ側の死者は3万人を超え、今も増え続けている。
バイデン(Joe Biden)米大統領は5日、ホワイトハウスの記者団に対し、「ガザにより多くの物資を送らなければならない。言い訳はできない」と述べた。
国連は▽イスラエル軍との調整が困難であること▽敵対行為が続いていること▽治安が崩壊していることなどから、ガザのほとんどの地域に物資を届けることが極めて難しくなっていると述べている。
米国、カタール、エジプトは▽6週間の停戦▽パレスチナ人囚人の解放▽孤立した地域への大規模な援助流入と引き換えにハマスが最大40人の人質を解放するという合意を仲介するために多くの時間を費やしてきた。
エジプト政府高官によると、最新の交渉は5日に終了したという。
エジプトはハマスが今後数日以内にイスラエルの代表団と直接協議する案を提示した。
高官によると、エジプトの調停者は6日にハマスの代表団と会談する予定。その代表団は首都カイロにとどまっている。
ハマスはイスラエルが恒久的な停戦に応じ、ガザから完全撤退し、終身刑を言い渡されたハマス幹部を含む多数のパレスチナ人囚人を釈放しない限り、イスラエルの人質推定130人を解放することはないと主張している。