◎バグダッド北方約100kmの地点でイラク軍と共に偵察任務に就いていた第10落下傘部隊の軍曹が28日に負傷し、翌日、病院で死亡した。
マリ、サヘル地域で活動するフランス軍の兵士(Getty Images)

イラク・バグダッド北方の対テロ作戦に参加していたフランス兵が死亡した。イラク政府関係者が29日、明らかにした。

それによると、この作戦はイスラム国(ISIS)の残党を標的とし、イラク兵2人と仏兵4人も負傷したという。

仏軍は声明で、「バグダッド北方約100kmの地点でイラク軍と共に偵察任務に就いていた第10落下傘部隊の軍曹が28日に負傷し、翌日、病院で死亡した」と述べている。

この対テロ作戦は29日早朝まで続いたという。

AP通信はイラク政府関係者の話しとして、「仏軍はサラハディン州のISIS拠点を標的とする作戦に航空支援を提供していた」と伝えている。

ISISは2019年にシリアとイラクの支配地域をすべて失い、壊滅した。しかし、その残党は今も両国で活動を続け、多くの民間人や兵士を殺害している。

地元メディアによると、サラハディン州を含む農村部の警備体制は手薄で、ISISの攻撃にさらされやすく、取り締まりも難しいという。

亡くなった軍曹はイラクの対テロ部隊の訓練を支援するため、先月から現地に派遣されていた。

スポンサーリンク