◎トルコ経済はインフレに悩まされており、有権者の判断に注目が集まっている。
2022年6月30日/スペイン、首都マドリード、トルコのエルドアン大統領(Manu Fernandez/AP通信)

トルコエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は22日、連邦議会選と大統領選を今年5月14日に行うと発表した。

国営メディアによると、エルドアン氏は北西部プルサ県で21日に行われたイベントの中で総選挙の日程を明らかにしたという。

このイベントの映像は22日に公開された。

エルドアン氏はイベント出席者に、「5月14日に行われる選挙で初めて投票する若者の皆さんと運命を共有できることに感謝します」と語った。

またエルドアン氏は3月10日に総選挙の日程を連邦議会に通知し、選挙管理委員会が準備を始めると説明した。

大統領選に関しては、14日の投票で過半数を獲得する候補が出なければ、5月28日の決選投票に持ち越しとなる。

エルドアン氏は2003年に首相に就任、2014年から大統領を務めている。トルコ経済はインフレに悩まされており、有権者の判断に注目が集まっている。

6政党で構成される野党連合はまだ候補を擁立していない。国会の第3勢力である親クルド政党は連合に参加しておらず、独自の候補を立てると噂されている。

エルドアン氏は2018年に首相職を廃止し、権限を大統領に集中させるシステムを導入した。

野党はエルドアン氏の政策がインフレを悪化させ、市民の権利と自由が著しく制限されたと主張している。また大統領に権力を集中させる法律は「ワンマンルール」に等しいと非難。この法律は2017年に僅差で可決された。

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