◎西側諸国と国際金融機関はタリバンが女性の権利を含む基本的人権を保障するまで援助を再開しない方針である。
2021年3月27日/アフガニスタン、首都カブールの小学校(Rahmat Gul/AP通信)

アフガニスタンの教育省は21日、今週中に女子生徒を含む国内のすべての学生の就学を認めると発表した。

昨年8月のタリバン政権発足以降、6年生以上の女子生徒は学校に戻ることを許可されていなかった。

国際社会はタリバンに女子生徒の就学を認めるよう圧力をかけ続けてきた。

タリバンは先月、大学を開放したが、授業は男女別である。

教育省の声明によると、授業は23日に再開する予定だという。

教育省は女子生徒には特に言及していないが、「政府は国民の教育を受ける権利を保障すると約束する」と述べている。

また教育省は「あらゆる種類の差別をなくすために努力している」とも述べているが、詳細には触れていない。

教育省は保護者に自分の子どもを学校やマドラサ(宗教的教育施設)に通わせるよう促した。

タリバンは女子大学の履修科目に制限を設けてが、音楽は教育から排除された。

タリバンは音楽を禁止しておらず、地元のテレビにミュージシャンが出演することも珍しくないものの、一部の強硬な指導部は音楽を嫌っているのである。

旧タリバン政権は音楽を排除し、女性は働く権利と教育を受ける権利を奪われ、ブルカ(全身を覆うイスラム教のオーブ)の着用を強制された。

西側諸国と国際金融機関はタリバンが女性の権利を含む基本的人権を保障するまで援助を再開しない方針である。

女性は現在、ヒジャブの着用を義務付けられている。

タリバンは保健省、教育省、カブール国際空港の出入国管理所や税関での女性の就労を許可している。また、民間企業や非政府援助団体で働くことも認めた。しかし、他の省庁への復帰は認めていない。

国連世界食糧計画は学校給食プログラムを強化し、教育現場の体制を整えていく予定である。

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