◎勧善懲悪省は首都カブールに本社を置くアレゾテレビ(Arezo Television)を取り締まり、放送免許を剥奪した。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2024/12/アフガニスタン、首都カブールのテレビ局(Getty-Images).jpg)
アフガニスタンのテレビ局が「低俗な番組」を放送したとして、閉鎖された。現地メディアが5日に報じた。
それによると、勧善懲悪省は首都カブールに本社を置くアレゾテレビ(Arezo Television)を取り締まり、放送免許を剥奪したという。
当局はアレゾテレビが国外のメディアと協力し、イスラム教やアフガンの原則・伝統に反する「低俗な連続番組やプログラムを放送した」と主張している。
勧善懲悪省の報道官は声明で、「国外のメディア組織が問題のテレビ番組に資金を提供している」と強調した。
また報道官は外国メディアの名前に言及せず、「いくつかの報道機関は全面禁止ではないにせよ、厳しい制限を受けている」と述べた。
タリバン暫定政権は5月、ジャーナリストに対し、国外のメディアに協力しないよう警告していた。
勧善懲悪省はこう強調した。「社会を改革し、正しい道に戻るためには、これらの問題に真剣に対処する必要がある。メディアはイスラムの原則と国益に沿った報道を行う義務がある」
地元の権利団体によると、警察と省庁の職員が4日にアレゾテレビを襲撃し、職員を脅したうえで、電話を含む機材を没収、7人を逮捕したという。
アレゾテレビはコメントを出していない。
国連によると、3年前にタリバンが復権して以来、ジャーナリストの恣意的な逮捕や勾留が少なくとも256件確認されたという。