◎南東部パクティカ州や東部ホースト州の被害が特に深刻で、3000戸近くの家屋が全壊または損壊し、少なくとも1150人が死亡、数千人が負傷した。
2022年6月23日/アフガニスタン、パクティカ州郊外の村(Ebrahim Nooroozi/AP通信)

インド政府は24日、M6.1の地震に見舞われたアフガニスタン東部地域にテントや毛布などの支援物資を送ったと発表した。

アフガンの国営テレビによると、南東部パクティカ州や東部ホースト州の被害が特に深刻で、3000戸近くの家屋が全壊または損壊し、少なくとも1150人が死亡、数千人が負傷したという。

インドのジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)外相は支援活動の写真を公開し、「支援物資とそれを配布するチームを首都カブールに送った」とツイートした。

報道によると、27トンの支援物資は2回のフライトでカブールに届けられ、国連人道問題調整事務所(OCHA)とアフガン赤新月社が配布の調整を行うという。

インド外務省は24日の声明で、「インド政府はこれまで同様、アフガニスタンの国民と連帯し、被災地で支援を待っている人々のために緊急支援を提供すると約束します」と表明した。

現地メディアによると、深刻な被害を受けた東部州郊外の住民はほとんど自力で負傷者を助け出し、犠牲者を埋葬し、水と食料の確保に奔走しているという。

タリバンは被災地に支援物資と救援チームを送ると発表したが、対応に苦労している。

インド政府は昨年8月の米軍撤退に先立ち、カブールの大使館職員を退避させた。それ以来、大使館は閉鎖されている。

しかし、インド外務省によると、政府は退避後もアフガンへの支援を継続しており、小麦2万トン、医薬品13トン、コロナワクチン50万回分、冬物衣料数十トンを提供したという。

インド政府は今月初め、カブールでタリバンの代表団と初めて会談し、人道的支援の配給などについて協議した。

インドのアフガン特使は以前、カタールの首都ドーハでタリバンの代表団と会談していた。インドはタリバン政権を承認するかどうかについては国連に従うとしている。

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