アサド政権崩壊後、3万人以上のシリア人が帰国=トルコ内相

◎トルコは300万人以上のシリア難民を受け入れている。
2024年12月26日/トルコ、シリアの国境検問所近く、帰国を希望するシリア難民(AP通信)

トルコイェルリカヤ(Ali Yerlikaya)内相は27日、シリアのアサド旧政府が崩壊して以来、3万人以上のシリア難民が帰国したと明らかにした。

イェルリカヤ氏は国営アナトリア通信の取材に対し、「トルコからシリアに戻った難民はこの2週間で3万663人に達した」と語った。

トルコは300万人以上のシリア難民を受け入れている。

アサド(Bashar Assad)前大統領は今月初め、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

シリアでは27日、内戦の犠牲者を追悼する式典や集会が行われた。

2011年に内戦が始まって以来、数百万人が国外に脱出。今回の政変でその多くが帰国すると期待されている。

イェルリカヤ氏は取材の中で、「シリアに戻った3万663人のうち、30%がトルコ生まれである」と語った。

またイェルリカヤ氏は来年初めに少なくとも3回、トルコからの出国と再入国を許可する予定だと述べた。

さらにイェルリカヤ氏はシリア政府高官の話しとして、「シリアは第2の都市アレッポ県に移民管理事務所を開設する予定である」と明らかにした。

アナトリア通信によると、アレッポの在シリア領事館は数日中に運用を再開する予定。

首都ダマスカスの在シリア・トルコ大使館は14日に業務を再開した。

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