◎イェさんは今年、反ユダヤ発言などでさらに物議を醸し、複数のブランド契約を失っている。
キム・カーダシアンさん(左)とカニエ・ウェストさん(Getty Images)

主要メディアは29日、最強ラッパーのカニエ・ウェスト(本名イェ)さんが元妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さんに月20万ドル(約2700万円)の養育費を支払うよう命じられたと報じた。

ニューヨーク・ポスト紙によると、イェさんとカーダシアンさんは4人の子供の親権を共有する予定だという。

カーダシアンさんは昨年、問題行動で物議を醸しているイェさんとの8年におよぶ結婚生活にピリオドを打ち、離婚を申請した。

イェさんは今年、反ユダヤ発言などでさらに物議を醸し、複数のブランド契約を失っている。

ふたりの離婚裁判は2つに分けて進められていた。ひとつはカーダシアンさんの名前と婚姻関係を解決するもので、今年3月に解決した。もうひとつは財産分与と親権に関するものである。

財産分与と親権をめぐる問題は29日に解決したようだ。

ポスト紙は判決を引用し、「両者は子供の福祉に関する主要な決定について、互いに相談すること」と報じている。

また「子供のセキュリティ、学校、大学費用は分担すること」としている。

さらに、イェさんは毎月20万ドルの養育費を支払う見込みだ。ポスト紙によると、子供たちは大半の時間をカーダシアンさんと過ごすことになるという。

カーダシアンさんは以前の声明で、「離婚を強く望んでおり、裁判で公式に認められれば、夫は関係が終わったことを受け入れるだろう」と述べていた。

イェさんは離婚に強く反対していた。

ふたりは2012年に交際を始め、2年後に結婚した。

イェさんはこの数カ月、反ユダヤ発言などで世界から批判され、アディダス、GAP、バレンシアガなど、いくつかのブランド契約を失っている。

イェさんはSNSに投稿した反ユダヤ発言と、パリのファッションウィークで「ホワイト・ライブズ・マター(White Lives Matter、白人の命が大切)」Tシャツを着用したことで注目を集めた。

イェさんは著名人や団体の批判を却下し、「オレを批判するやつらはユダヤの秘密結社からお金をもらっているんだ」と主張した。

世界の注目を集め続けるイェさんは今週、2024年の大統領選に再出馬する意向を示した。同氏は2020年の米大統領選で約6万票獲得している。

2019年5月6日/米ニューヨーク州のメトロポリタン美術館(Charles Sykes/Invision/AP通信)
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